Alpha V5 リリースノート
2004/8/31
新グラフィカルユーザインターフェース
全てのAlphaCAM モジュールで新しいグラフィックユーザインターフェースを採用しました. これは Microsoft Office XP スタイルに準拠していおり,現在のWindows対応ソフトウェアと同じ作業環境のルック&フィールを提供します. ユーザはマルチビューポートの自由な配置とカスタマイズ,ウィンドウとタブの自動隠し制御などを全てコントロールできます. 全てが新鮮で魅力的なインターフェースです.

全モジュール
Ø 最新ウィンドウズスタイルのツールバー,メニュー,フラットボタンとドッキングウィンドウを採用しました.
Ø 自在なビューポート構成:ユーザ自身が自在なビューポート構成を設定できます.


Ø ユーザ設定可能レイアウト:各ユーザ毎にお好みのスクリーンレイアウトを保存・読み込みすることが可能です.

Ø スタート画面: 起動時の画面構成を保存し自動読み込みできます.
ファイル|環境設定|一般設定 で ウィンドウレイアウト ページを開く.

Ø プロジェクトマネージャタブのオン/オフ制御: タブをメインのプロジェクトから切り離して画面上の任意の位置にドッキングすることができます.また自動的に隠すオプションを使うこともできます.
Ø 無制限ビューポート数:各ビューは固定の XY YZ または XZ に設定できます.4つのアイソメトリックビューでは自由に回転したり固定したりすることができます.
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Ø ビュー名称登録:ビューに名前を付けて設定を登録することができます.部品を取り扱いやすい姿勢と表示モードをお好みの名前で登録しておくことができます.
Ø 新タイプ画面リフレッシュコマンド:シェーディング状態等で画面を大きく変更した後,きれいに再描画することができます.
Ø Windws準拠ツールバー:より詳細なツールバーのカスタマイズが行えます.ボタンの大きさ,ボタンのドラッグアンドドロップ登録など.
Ø フルレンダリング・アイソメトリックビュー :ソリッド,サーフェース,クランプ&フィクスチャ,ツール&ツールホルダをソリッドイメージのレンダリングとワイヤフレームで表示できます.


Ø 全てのビューウィンドウは,大きさ,位置,フローティング,ドッキング,自動隠れと自動スライディング,などをユーザ設定できます.
Ø ソリッドのワイヤフレーム表示: 手動・半自動フィーチャ検出を行う時に最適なワイヤフレーム表示に切り替えが可能です.


Ø 作業平面対応ビュー:作業平面に垂直な視線を選択するコマンドや作業平面ビューを選択するコマンドを準備しました.

Ø プロジェクトマネージャの機能アップ: 検出コマンドを追加しました.スクリーン上で要素をクリックするとレイヤツリー上でサーチされます.また,ユーザレイヤの中のデータ構成が,APSレイヤと同じ分類のサブツリーに分解されるようになりました.
Ø ユーザレイヤに含まれるサブレイヤ:ユーザレイヤには形状と補助線,スプライン,サーフェースとテキストのサブレイヤが作られ,表示オン・オフ選択ができるようになりました.
Ø 工具選択エクスプローラ:工具をソリッド表示プレビューで確認できます.
Ø 工具定義ダイアログボックス:作成中の工具をソリッド表示プレビューで確認できます.

Ø プリセレクションハイライト:コマンド実行時にマウスカーソルに近い対象選択がハイライトされます.例えば,削除を選択したときに,マウスを動かすとその近傍のアイテムがリアルタイムにハイライト表示され,選択が容易になるばかりでなく,誤選択を防止できます.
アドバンスドレベル以上のモジュール
Ø 新作業平面選択方法: 現在のアイソメトリックビューの視線に垂直な平面 を作成します.
Ø 新作業平面選択方法: 点群を含む最適平面.スプライン,形状あるいは,サーフェース上の点を評価して,それらに最もフィットする平面を決定します. この機能は割り出し3D加工の最適な平面を得るときに有用です.

AlphaCAM の全般的な改良点
5 軸モジュール
Ø 工具軸ベクトル変換(Alpha2003 OCT以降):ボールエンドミルの工具パスを5軸パスに変換する機能です. 工具パスを3軸,4軸,XZ または YZ 回りチルト,4軸 XY ツイスト,5軸に変換できます.変換制御方式には,3軸鉛直,点通過,軸通過,シャンク干渉領域,制御線面直,などと豊富です.

Ø ツール傾斜角度編集の改良:ツールパスの角度編集をするときに,指定したサーフェースフェース,または直近のサーフェースの法線または平行方向のいずれかを選択できるようになりました.
アドバンスドレベル以上のモジュール
Ø 3Dポリライン編集の延長コマンド:延長機能で複数のポリラインを一括して選択することや,直近のサーフェースまで延長する機能が追加されました.
Ø 輪郭加工の切残し部加工オプション:前加工工具で未加工となる隅部のみを加工する輪郭加工パスを作成します.加工境界をオーバラップさせて滑らかに仕上げることができます.


Ø 輪郭加工のヘリカル切り込みオプション:輪郭加工のヘリカル補間オプションは指定されたZピッチで連続傾斜切り込み(閉じた形状のみ対応)を行い,底面で必ず1週します.これにより通常のZ切り込みで発生する工具痕を排除できます.

Ø オートZ穴加工: フィーチャ認識で抽出された穴情報からZレベルと穴タイプが自動的に登録されます.この深さ情報を元に穴加工されます.
Ø オートZ 輪郭加工: フィーチャ認識で抽出されたり手動認識で検出した深さ情報を使って自動輪郭加工を行います.


Ø オートZ 隅加工:オートZ輪郭加工で切残し部を加工します.
Ø オートZ 輪郭ヘリカル切込み加工:オートZ輪郭加工でもヘリカル切り込みオプションに.
Ø 拡張工具定義:工具の定義情報に「最大深さ」と「ペック深さ」の設定が追加されました.これらはオートZ加工時にデフォルト値として採用されます.

Ø 1回切込み加工時のサブプロ対応:Z方向の切削回数が複数回でなく,1回でもサブルーチン形式で出力できるようになりました.
Ø 等高線荒加工の改良:等高線荒加工の前加工認識中荒加工処理とストックモデル対応荒加工が可能になりました.いずれも無駄なエアカットの発生を防止し効率の良いパスを作成できます.キャスティング部品の加工や多面加工の効率化に寄与します.

第1工程 上から荒加工 第2工程 右から荒加工 第3工程 前から荒加工

第1工程のSTL出力 第2工程のSTL出力 第3工程の結果(次工程に)

Ø 等高線仕上げ加工の改良:等高線仕上げ加工でも平坦部を認識してZレベルを追加することが可能になりました.これにより,等高線と平坦部オフセット加工を組み合わせて未加工部が無くなるようにできます.

Ø 等高線+オフセット複合加工:等高線仕上げ加工で緩斜面にできる隙間を自動的にオフセット加工するコマンドを追加しました.

Ø テーパ工具の登録:各エンドミルの登録ダイアログボックスにテーパ角度を指定するオプションが追加されました.

Ø 3D加工のテーパ工具対応: 切り残し部加工,サーフェースサイドカット,交差線沿い加工を除く3Dサーフェース加工で各種テーパ工具を使用することが可能になりました.
Ø 2Dディジタイジングの連続作図:2Dディジタイジングで設定間隔で自動的に連続記録するオプションを追加しました.
Ø 旋削工具のプレビュー:工具選択時に,ミルと同様に旋削工具もプレビューできるようになりました.
Ø 楕円作図の回転角指定:楕円を作図するときに,同時に回転角度を指定できるようになりました.
フィーチャ認識とソリッド加工
AlphaV5 アドバンスドモジュールでソリッド加工機能が実現できます. これはオリジナルモデルと部品加工の一元化をもたらす大きな一歩です.これはモデルに対して直接加工することを可能にします. AlphaV5 にはモデルから形状情報を抽出し,それらの形状に属性データとして割り当てるルーチンが組み込まれています. これによりあらゆる平面を多軸で割り出して加工することができます.またポケット加工や穴加工で深さを間違えて混乱するようなことから回避できます.抽出した情報を元にオートZ加工を行うことができます. ユーザで作成された加工スタイルライブラリを使って自動的にパスを作成させることも可能です.これは瞬時に行われます.さらに,ソリッドモデルの割り出しの加工 に利用できる3D加工コマンドも持っています.

Ø ダイレクトインポート:AlphaV5 はParasolid,Solidworks ,Solid Edge,Unigraphics,Catia V4 パーツファイルをParasolid ファイルとして直接インポートできます.これらは AlphaCAM に内蔵されている Parasolid カーネルによって実現されます.
Ø モデルの移動,回転:インポートされたモデルを,AlphaCAMのコマンドで移動,回転させることができます.
Ø パーツ回転:モデルの面とエッジラインを使って姿勢を変える専用コマンドがあります.
ソリッドモデルツール|パーツ自動回転 は最長の軸をXまたはY軸に自動設定します.これは環境設定で設定します.
ソリッドモデルツール|パーツ回転 はZ軸方向の下向きとな面をピックし,次にX軸となる軸をピックして姿勢を決定します.


Ø 作業平面選択|モデル端面,モデル円筒接面:モデル端面や円筒面の接面を容易に作業平面選択できるコマンドを準備しました.またビューポートの視線に垂直な作業平面を設定することもできます.これは扱いにくいモデルの割り出し3D加工を行うときに便利です.
Ø フィーチャ抽出(ドリル穴):任意方向の穴を自動でフィーチャ認識します. 多面の穴加工に最適です.穴として扱う最大径を設定できます.


Ø フィーチャ抽出(輪郭):鉛直方向または選択中の作業平面に垂直な輪郭形状を自動でフィーチャ認識します. これにより,複雑形状のソリッドモデル部品を多面加工することが可能になります.ドリル穴と輪郭形状を分離するために,輪郭形状の最小径を設定できます.

Ø ドリル穴検出(半自動フィーチャ認識):モデル上で穴を個々に直接選択して抽出でき,穴径,深さ,留まりや貫通,先端角度などの終端情報等を自動的に収集することができます.
Ø 半自動輪郭検出: 以下の各種抽出方法が用意されています.
3Dエッジ抽出: まずスタートポイントを選択し,続いてマウスの位置に応じた自動エッジ検出機能を使い,モデルの回りをトレースして3Dポリラインを作成します.
面指定輪郭抽出: ピックした面の輪郭で,上下の高さをエッジで指定してフィーチャを抽出します.孤立したソリッド領域などを認識するときに使います.2D形状に深さ情報等の属性が付加されます.
エッジ指定輪郭抽出: 3Dエッジ抽出とよく似ていますが,フィーチャを抽出します.孤立したソリッド領域などを認識するときに使います.2D形状に深さ情報等の属性が付加されます.
平面貫通輪郭抽出: 選択中の作業平面のZ方向に貫通している輪郭を抽出します.
Ø 外形抽出: 主として旋削加工のために,Z軸回りの最大外形を抽出し,YZ平面に描きます.中空部も同様に最小内径として認識します.

Ø ドリル穴として認識された輪郭を削除:自動フィーチャ認識でドリル穴径を適切に指定できない場合に,ドリル穴として認識された輪郭形状を削除できます.
Ø 面に色付け:パーツの部分を区別しやすくするために,面に色を付けることができます.
Ø 面からサーフェース作成:選択されたモデル面からサーフェースとエッジラインを抽出します.「全て」を選択すると全モデルを変換します. 高度な金型加工などを行うときに利用します. サーフェースを選んで投影加工などの強力なオプションを使うこともできます.これにより,ソリッドモデルに対して複雑な5軸加工を施すことが可能になります.
Ø 面の輪郭を作業平面に投影する:3Dサーフェース加工を行うときに使用する2D境界を作成するために使います.
Ø モデル面/エッジ/ポイント情報:インテリジェントカーソルにより,モデルのアイテム情報を表示できます.ポイント座標,ラインの長さ,フィレット半径,面の面積,面の最小曲率などの重要な寸法諸元をレポートします.

Ø 検出された全ての形状は,専用のユーザレイヤに保存され,同時に加工のための深さ情報などが属性データとして付加されます.

Ø ソリッドモデルは任意の作業平面方向から3D加工できます.等高線荒加工はストックモデルに対応しています.ソリッド加工の仕上げ加工には,ヘリカルZ加工,等高線,等高線急斜面加工,走査線,走査線緩斜面/急斜面加工,平坦部オフセット加工,オフセット加工,渦巻き加工,放射線加工,ドライブカーブ加工が行えます.また,ペンシル加工を含む切り残し加工も可能です.さらに,新たに等高線+オフセット複合加工で効率的なパスを作成できます.
幾何拘束パラメトリックスケッチャ
AlphaV5 アドバンスドモジュールには幾何拘束マネージャが加わります. これはスケッチの一部の要素が変更されたときに,スケッチ全体をどのように対応させるかを決定します. 要素の長さや距離をパラメータで駆動でき,瞬時に解決することができます. これは,多少の寸法変更からなる一連の部品を扱う製造者にとってすばらしいツールとなります. 図面を開き,パラメータを変更し,加工スタイルを適用することで,作業は一瞬にして終わります. 部品の幾何的構成はいろいろな方法で拘束できます.例えば,単純な矩形は,対辺同士が同じ長さであって,平行であるとの条件で決定されます. 同様に,接続する直線が直交するという拘束条件を与えることもできます. 寸法を試行錯誤で変更するためにも,図形が画面上でフィードバックされることは重要です. そのために,スケッチの要素や点をマウスでドラッグして変形するコマンドを使うことができます. 形状の振る舞いによって,与えられている拘束条件を確認することができます. 完全に拘束されている形状はドラッグで変形することができません. 同様に,寸法パラメータの値を設定することによって,振る舞いを規定することができます. パラメータとしては,寸法,距離,角度,円弧半径値を扱えます. 設定することのできる拘束条件は以下の通りです:
Ø 固定: 要素の端点もしくは要素全体が固定されそれ以上修正できません.
Ø 水平: 直線が水平線の属性を維持します.
Ø 鉛直: 直線が鉛直の属性を維持します.
Ø 長さ: 直線の長さを指定値またはパラメータ値で決定します.
Ø 半径: 円弧/円の半径値を設定値またはパラメータ値で決定します.
Ø 一致: 直線または円弧要素の端点を他の直線または円弧要素の端点と一致させます.
Ø 垂直: 2直線の交差角度を90度とします.
Ø 正接: 直線が円弧の接線となるように維持します.2円弧の場合は互いに正接となるように拘束されます.
Ø 距離: 端点や円弧中心などの2つの要素間の距離を設定値やパラメータで拘束できます.
Ø 角度: 接続する2直線のなす角を設定値やパラメータで拘束できます.
Ø 等しい半径: 複数の円弧や円の半径を等しくするグループ拘束です.
Ø 等しい長さ: 複数の直線の長さを等しくするグループ拘束です.
Ø 平行: 複数の直線を互いに平行にするグループ拘束です.
Ø 同心円: 複数の円弧/円の中心点を同じにするグループ拘束です.
Ø 中点: 直線や点を他の直線の中点に拘束します.
Ø 自動拘束: スケッチに適用する判定基準を選択できます.選択された形状の正接や一致などは,拘束条件として自動的に適用されます.
Ø 拘束条件削除: 不要な拘束条件を削除できます.
Ø 新規パラメータ: パラメータの名前を作成し,値を登録できます.
Ø パラメータ編集 : 既存のパラメータの値を修正して,形状を自動追従させることができます.
Ø 拘束条件ビューア: プロジェクトマネージャに専用タブページが追加されます.スケッチの拘束条件を修正する作業をナビゲートします.
ネスティング
Ø 再描画抑制: これにより,非常に部品点数の多いネスティングを行ったときのスピードを向上させることができます. ネスティングを完了するまで描画を抑制し時間を節約します.
Ø シングルパーツソルバ: 単一のパーツをネスティングする専用の方式です.より高速でより良い結果を得ることができます.
Ø 矩形ネストのシートあたりの最大個数制限:大きさが極端に異なるパーツを混在させる場合に歩留まりを向上できます.
Ø 矩形ネストの開始点検出の改良:パーツサイズをより賢くソートし,よりよい組み合わせを得ることができます.
Ø パーツ単位完了優先:パーツをネストするときに,同じパーツを同一シートに入れるようにします.
Ø 最終ソート抑制: シートの工具交換を最適化する時のオプションです.
Ø 自動シート繰り返し: 残りのシートとパーツを考慮して複製シートを作ります.同じパラメータで2度ネスティングする手間を省きます.
Ø 外形ネストの改良:より隙間のない結果を得られるようになりました.
Ø 矩形ネスティング:異なる工具で加工されるパーツ間隙間を定義できるようになりました.
Ø 矩形ネスティング:回転オプションが使用できるようになりました.
Ø 矩形ネスティング:閉じていないパスが含まれるような複雑なパーツのネスティングに対応しました.