Alpha696 (June 1996版)
エディタ: AlphaEDIT - 新に Windows版のエディタが標準で含まれるようになりました.これは Windows 3.xx, 95と NTで動,ドラッグ&ドロップなどの Windows機能を100%含んでおり,さらにNCエディタに必要ないくつかの機能を付加しております.AlphaCAMのヘルプファイルからポストプロセッサ,素材ファイルとパラメトリックマクロの項目を削除し AlphaEDITヘルプファイルに含みました.
現場で古いタイプのパソコンでエディタを利用されるユーザのためには,DOS版の EditNCも当面供給可能です.
全システム共通: Windowsの操作性に一致させるために幾つかの変更を行いました: 「編集」メニューの場所を移動し,ファイル 編集 表示 の順に並べ直しました.またWindowsと同様に Ctrl+キーで直接コマンドやボタンが選択できるように「ホットキー」の機能を追加しました.
ファイル | 環境設定 に 浮動プロンプトバー を追加しました.これにより,画面の上下だけでなく任意の場所にプロンプトバーを配置できます.
アドバンスドシステムの「CAD入力」「CAD出力」に STLファイル 変換機能を追加しました.STLは光造形用のポリゴン状の微少面で構成されるファイル形式です.同様に,「三次元」メニューの「断面作成」コマンドはSTL形式のサーフェースに対応できるように拡張しました.この場合は参照作業平面からZ軸方向に断面作成を開始します.作業平面のZ軸方向の向きが反対に選択された場合に,この向きを簡単に変更するために三次元メニューに「作業平面反転」のコマンドとボタンを追加しました.
3Dソリッドモデル の信頼性が大幅に向上しました.表示を高速にするために,工具の先端部分だけを表示する様にし,かつソリッド表示画面の右上に工具移動描画のオン/オフ切り換えボタンを設けました.描画をオフにするとソリッド表示は停止し,再度オンにするまで通常画面のみで高速に処理されます.
パラメトリックマクロ では,1つのダイアログボックスに複数の変数の質問を表示できるようになりました.これは $? Var_nameを拡張することで実現されます.$? を単独の行に置き,続いて複数行に変数名を並べます.このリストの最後には必ず $ を書いてください.
例は:
$?
DIAM
LENGTH
$
WINMACROディレクトリ中のサンプルファイルはこのデモ用に変更されています. - 例えば MILL: SQUARE WITH ISLANDと MILL&LASER&WIRE: GEARS.
表示用ホットキー: 表示サイズ縮小 (と新コマンド表示サイズ拡大 ) は Ctrl+Pg Up/Dnで,また 視野移動は Ctrl+矢印 のキーで代用できます.アドバンスシステム(ミル, レーズ, レーザ と ワイヤ)の三次元表示では,三次元ビュー(鳥瞰)とソリッド表示の視点を矢印キーで 連続的に変更できます.全てのホットキーは3Dソリッドビューで切削シミュレーション中でも働きます.さらに底面からの描画も可能となりました.
新コマンド:
アドバンスドミル/レーザの表示メニューに「クイックシェーディング (Ctrl+Q)」 が追加されました.これによりSTL形式のサーフェースは即座に,また通常のサーフェースもSTL形式に自動変換されてから濃淡でシェーディングされます. 矢印 と Ctrl+矢印 / Pg Up / Pg Dnキーはモデルの変換が完了した後に有効になります.
編集メニューに「分解」コマンドが追加され,複数の要素で構成されている形状やポリラインを完全に個々の要素に分解できるようになりました.
「結合」コマンドは終端が一致している複数のポリラインも結合できます.同様に複数の作業平面に含まれた二次元形状も結合してポリラインに変換できます.
ユーザレイヤの「全表示」「全非表示」ボタンが新に作られ,「ネストリスト印刷」も有効になりました.
アドバンスド ミル/ルータ: 従来アドバンスド3Dミルにしか含まれていなかった三次元形状とサーフェースの作図と編集機能がアドバンスド ミル/ルータ でも使える様になりました.2次元形状をサーフェースに投影することは可能ですがが,工具経路は投影できません.また 3D加工の機能は含まれません.サーフェースやサーフェース上の形状を加工するには3Dミルが必要です.
3Dシェーディング画面のポップアップメニュー(マウス右ボタンで開く)に「加工面反転」コマンドが追加されました.これは三次元メニューのコマンドと同じものですが,シェーディング画面上では加工面は緑,非加工面は赤色に表示されていますので,容易にかつ連続的に加工面を変更できます.
アドバンスド/スタンダード ワイヤ :新コマンド 「加工 | 加工形状変更」 が追加されました.全ての非接線接続の直線/円弧,円弧/円弧接続に微小フィレットを挿入( Charmilles用)し,さらに非接線接続の円弧/円弧接続部に微小直線を挿入(AGIE用)します.ユーザは挿入円弧と直線のサイズ (標準的には .002mm r ,.02mm直線)を指定できます. Charmillesと AGIEのコントローラはこれらの機能がないとオフセットできません.
レーザ/プラズマ: アドバンスドレーザ/プラズマ にも三次元形状とサーフェースの作図と編集機能が追加されました.3D加工はできませんが,サーフェース上の形状の加工や二次元工具経路の投影機能は使えます.これにより5軸レーザ加工が行えるようになりました.
スタンダード レーズ: ( 教育用 レーズも): 3D表示 と文字 ,工程変更.が追加されました.
DOS版はAPSD695 (95年6月版) をもって最終版とし,今後はAlphaCAM (APS for Windows) のみが継続改良されます.APSの略名 (AlphaCAM Programming System) は継続して使用され(例えば,APS簡易作図),ファイル名などはDOS版との互換性を維持するために継承されます.
全システム共通:
これまでDOS版を使用されていたユーザはWindows版にアップグレードされますが,Windowsの記名法に従って「全データ読込」「全データ書込」は「新規作成」「開く」「読込」「上書き保存」「名前を付けて保存」に変更されていることを確認してください.他のWindowsアプリケーションと異なり,「保存」は常に同名ファイルに対しては,上書きをするかどうか確認します.
印刷とプロッタ出力は大幅に改善されました.Windowsのダイアログボックスは簡略化され,拡大縮小印刷も可能になっています.軸目盛りも印刷された用紙の大きさに適合するようになっています.プリントプレビューでは印刷されるそのままの形で確認できます.
画面の再描画速度は格段に改善されました.画面の一部に他のウィンドウが重なっても(エディタなどが),そのウィンドウが閉じられた後,自動的に画面が更新され,再描画する必要はありません.
「形状編集/リスト表示」のターン印刷機能が組み込まれました.
編集メニューに「トリム」コマンドが追加されました.「トリム」と「分断」はともに交点と同様に接点も認識します.
三次元メニュー/ワーク平面選択のボタンが付加されました.これらのボタンを使うと,プルダウンメニューを使うよりもスピーディな操作が行えます.
WindowsTrueTypeフォントをテキストとして使用できます.テキストにTrueTypeフォントを使用すると,文字は即座に直線と円弧の形状に変換され,いつでも加工に使用できます.従来通りベクトル文字を作ることもできます.「既定フォント」設定は従来の「ファイル−文字フォント」から「ファイル−環境設定」に移動しました.AlphaCAMユーザ定義フォントとTrueTypeフォントのいずれも,既定フォントに設定できます.
ネスト済みパーツとスクラップの重量とコスト計算の機能が,面積見積もりに追加されました.これはレーズを除く全てのアドバンスドシステムに含まれています.
作図/特殊形状に「包括矩形」が新規追加されました.これにより枠で囲まれた複数の形状の正確な包括矩形線を描くことができます.
特殊機能の寸法コマンドにMax XXと Max YYオプションが追加されました.これらを使って,ピックした任意形状の最大幅や最大高さを簡単に寸法に反映できます.
「ディジタイズ」では,Windows対応ドライバが提供されていないタブレットをもサポートしました. Mutoh CX3000など.
アドバンスドシステムでは「CAD出力」メニューでWindowsメタファイル *.wmfを出力できます.スクリーンコピーと同様に,他のアプリケーションに取り込むことがかのうですが,それは単なる絵として扱われるだけです(輪郭やボタンは含まれません).それらはコンパクトで絵画的な作業には向いていますが,ピクセル図ですから正確ではありません.CADシステムに利用するときはDXFやIGES形式で出力してください.
「工具マーク」オン/オフと「四分点」スナップ(モードも)ボタンが追加されました.垂線モード,グリッドスナップモードと全てのスナップモード(F3 - F12)が有効になったときには,画面カーソルにそのボタン形状が表示されます.垂線モード,グリッドスナップモード,終点,中点,中心,交点,接線(F6 - F10)と四分点スナップは,選択する(ボタンのピックやファンクションキーを押す)ときに同時に<Ctrl>キーを押すと,モーダルに設定されます.<Esc>またはマウスの右ボタンでスナップモードがキャンセルされます.
「開始点設定」のX/Y座標をタイプ入力するのと同様に「交点」選択も可能になりました.もし交点指定が選ばれた場合,交差する対象の直線/円弧は補助線でもかまいません.もし他の形状との交点を指定するときは,まず開始点を設定したい方の形状をピックしてください.
プロンプト行に1個の数値のみが入力できる状態(例えば,円の直径など)では,グラフィック画面上でマウスの左ボタンをクリックすると,その値が規定値として記憶されます.
アドバンスド 2D / 3Dミル/ルータ:
ソリッドモデル表示が改善されました.素材外形は任意の形状で指定でき,工具は切削に使用される形状で表示されます.ソリッドビューと通常のビューは速やかに切り替わります.
通常の三次元表示(3Dビュー)でもウィンドウサイズの変更機能が改善され,全てのウィンドウの拡大率は保持されたまま枠サイズが変更されます.
ドリリング指定を行うときに,穴中心として十字マークも使用できます.
3D彫刻(エングレーブ)では交差している形状でも適切に加工できるように改善されました.工具が形状の外側にあるときは,形状を自動的に分断し再構成しますので,正確に外形を加工できます.もし工具が他の形状と交差している形状の内側にあるときには,他方の交差形状を無視して加工します.同様に,正確に案内線に従うオプションが追加されました.
「工具定義」が改善されました.固定送り速度と固定主軸速度がサポートされました.工具が使用されるときに自動計算値の代わりに,この固定値を使用することができます.同様に,新にポスト配列変数が組み込まれました.工具ポストデータTPD(n) に20個のデータを設定できます.このデータには数値ばかりでなくテキストも入力でき,ポストプロセッサはダイナミックにこれを参照します.
3Dミル/ルータ:
表示メニューにサーフェースシェーディング機能が追加されました.前面/裏面の色として緑/赤が使われていますので,加工面の表裏が間違っている場合,これを簡単に見分けることができます.
三次元メニューに新しいコマンド「曲面に貼り付け」が追加されました.2次元形状をサーフェースに貼り付けて加工することが可能です.
ワイヤカット:
作図メニューに「3Dポリライン」が追加されました.これは(作業空間に描かれた作業平面上の形状を)2Dの補助線の代わりに,ワーク底面と二次面の形状の制御点を関連づける時に使用できます.同様に,もし底面形状と二次面形状が同じタイプで,要素の数と円弧や直線の並びが同じであれば,その端点に自動的に制御点を設定しする機能が追加されました.
その他のヘルプを参照するには,ヘルプのトピックを再度選択してください